10/17 紙産業イノベーションセンター第7回シンポジウムを開催しました
10月17日(月)、紙産業イノベーションセンター第7回シンポジウムを開催しました。
このシンポジウムは紙産業に関連する最新情報の発信やセンターの活動・研究成果の報告を行うために、センターが開設された2014年から開催しています。2020年と2021年は新型コロナウィルスの感染拡大により中止を余儀なくされましたが、この度、来場者の体温確認や座席間隔の確保等の感染対策を実施した上で3年ぶりにシンポジウムを開催しました。
今回のシンポジウムには、前回(第6回 2019年10月21日開催)の参加者数を上回る213名の方々にご出席いただき、大変活気あるシンポジウムとなりました。
【開催日時】令和4年10月17日(月) 14時00分から17時15分
【開催場所】四国中央市市民文化ホール(しこちゅ~ホール) 大ホール~おりがみ~
開会挨拶 来賓祝辞
愛媛大学 仁科 弘重 学長 四国中央市 篠原 実 市長
基調講演 「デジタル田園都市国家構想と地方創生」 ~デジタルによる地域課題の解決が日本を元気 にする~ 愛媛大学 紙産業イノベーションセンター 客員教授 渡邉 政嘉 デジタル化と地域資源の活用により社会課題を解決し地方活性化を実現する『デジタル田園都市国家構想』と、オープンイノベーションによる産業振興について解説していただきました。
講演1 「CNF連続脱水・シート化装置の開発」 川之江造機株式会社 代表取締役社長 篠原 貴裕 氏 設計部 設計課 木下 聖也 氏 次世代のバイオマス素材であるセルロースナノファイバー(CNF)の実用化にとって重要である連続的な脱水・シート化装置の開発状況について報告がありました。この技術は紙産業イノベーションセンターとの共同研究により実現したものです。
講演2 「車両へのCNF実装の取り組み」 ~レースカーから公道走行車両へ~ 大王製紙株式会社 生産本部 新素材研究開発室 室長 大川 淳也 氏 車両へのCNF実装に向けた開発状況と、公道を走行する車両へ装備した実例について報告がありました。また、今回開発された車両に用いられたCNFシートの一部は紙産業イノベーションセンターと川之江造機株式会社の共同開発品が使用されています。
■講演3 「プラスチック製品のカーボンニュートラルに 向けた古紙/プラスチック複合材料の技術開発」 愛媛大学 紙産業イノベーションセンター 准教授 伊藤 弘和 世界的課題であるカーボンニュートラルの実現に向け、古紙とプラスチックを複合させた減プラスチック技術や、材料を微細化してリサイクルする『ナノセルロースコンポジット』について解説しました。
閉会挨拶 愛媛大学理事・副学長 社会連携推進機構長 若林 良和