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社会共創学部 産業イノベーション学科 紙産業コース連携

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社会共創学部 産業イノベーション学科 紙産業コース

従来の大学では、工学部、農学部のように学問分野ごとに学部が編成されていますが、昨今の地域課題は様々な要因が複雑に絡みあっており、従来の学問分野のみに足場を置いた教育・研究の枠組みでは的確に対応することが困難になっています。学問分野を超えた総合的な課題解決策の提案のため、愛媛大学社会共創学部では、文系・理系様々なバックグラウンドを持つ教員が集まり、幅広い学問を学ぶことで地域産業の理解や課題解決策の提案に挑んでいます。中でも、産業イノベーション学科では、社会共創学部の特徴でもある  文理融合型教育、 実践型教育、 キャリア教育、を組み合わせ、愛媛県の特色でもある紙産業・水産業・ものづくり産業において、技術・技能、経営の視点から改善提案できる人材の育成を目指しています。

 

 文理融合型教育

紙に関する知識や技術を総合的に習得できるカリキュラムとなっており、具体的には、紙の原料、製造、加工について学ぶ製紙技術論、紙加工技術論、製紙材料論の他、製紙・紙加工に関する現象や素材を理解するための有機化学、分析化学、製紙化学、製紙化学工学、海外の先端情報を入手するために必要な科学英語やゼミが開講されています。
また、マネジメントやマーケティング等の経営や地域産業に関する科目も履修することができ、新製品を開発・普及させるための方法について学ぶことが可能です。

 

 

実践型教育

広く紙産業や地域について学習するため、1年次より産業の現場を訪問して情報収集を行っています。1年次の夏季休暇中に開講される「産業技術調査」では、四国中央市の紙関連企業や公設試験場を訪問し、紙産業界の現状や課題について調査を行っています。また、2年次は広く地域について学習する「フィールド実習」を開講し、四国中央市や紙産業について学習します。フィールド実習では主に四国中央市にご支援いただき、市の産業振興や子育て支援、防災等の施策などまちづくりについて広く学びました。

 

3年次からは四国中央市にキャンパスを移して専門科目を学ぶ他、地域の企業のご協力のもとで工場見学を実施しています。工場見学では、パルプ製造に始まり抄紙や塗工、紙加工など、紙製品の製造工程を幅広く学習し、大学の座学で学習したことを現場で実際に見て学べるようにしています。見学にあたっては、「五感」を通じて学ぶ、すなわち、材料や装置、製品を「見る」だけではなく、可能な限り試料に「触れ」、音を「聞き」、匂いを「嗅ぐ」ことによって、記憶にとどめるようにしています。また、現場見学後は質疑応答の時間を用意していただき、新たに生じた疑問についてはその場で現場の方に伺い、解決するようにしています。

 

 

座学および工場見学と並行して製紙に関する実習も実施しています。自ら原料を触って紙を作ることにより、原料や紙の状態や、パルプから紙が出来上がる様子を実体験を通じて学び、座学および工場見学で学習した知識をより深く身に付けることができます。

 

 

また、課題解決力を養うため、3年次にはチームで課題に取り組む「プロジェクト系科目」を開講しています。プロジェクト系科目では、学生自らが課題を設定し、決められた期間で成果を出すための進捗管理も行い、課題解決力やマネジメント力の向上を図っています。
「プロジェクト実践演習」では、地域の皆様と交流し、紙の機能や大学の活動をPRすることを目的として、四国中央市の「紙まつり」に参加しています。紙まつりでは、紙について広く知ってもらうための紙クイズや、紙の湿潤強度を実感してもらうための水風船釣り・スーパーボールすくい等を行い、地域の皆様に楽しみながら紙の魅力を感じていただけるよう努めています。学生はどのような企画であれば紙の魅力を楽しみながら伝えることができるか、地域の一員としてまつりを盛り上げることができるかを考え、2ヶ月かけて準備を行います。この中で、チームとして意識や情報を共有する方法、主体的な取り組み姿勢、建設的な議論の仕方を学んでいます。

 

 

一方、紙製品に関する知識や製造技術を高めるために、市販製品の再現や調査、新製品の提案、紙にまつわる現象解明を行う「プロジェクト応用演習」を開講しています。本授業において、学生は論文や特許を基に製造や分析方法を調査するところから始め、製造・分析計画の立案と実行、目標を達成できない場合は再試行を繰り返します。指定の製品をマニュアルに沿って作製する実習とは異なり、仮説の立案、試行と評価、再試行というPDCAサイクルを回すトレーニングを行っています。

 

 

4年間の集大成として、4年次に卒業研究に取り組んでいます。卒業研究は1年に渡り、先端知識の収集や技術の習得のみならず、仮説に基づいた計画立案と中長期的な進捗管理、プレゼンテーションの方法を学びます。

 

キャリア教育

社会共創学部では、大学での学びの目標を明確にし、社会で働くための視点や素養を磨くためのキャリア教育を1年次から実施しています。具体的には、1年次からステークホルダーと交流の場を持たせていただき、「働くとは何か?」「自分らしい働き方とは?」について考える機会を設けています。一例として、1年次の産業技術調査や2年次のフィールド実習において、紙や地域産業に関する知識だけでなく、社会人に求められる素養や大学時代に取り組んでおくと良い事等についてもお話を伺い、大学生活にフィードバックしています。加えて、3年次からはインターンシップを積極的に実施し、企業組織や業種・職種について理解を深めることで、就業観の涵養を図ります。大学としても自己分析や企業調査、ビジネスマナー等に関するセミナーを開催し、学生の就職活動を積極的にサポートしています。

 

 

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