6/21 内村 浩美センター長が新宮小・中学校で出張講義を行いました
6月21日(火)、四国中央市立新宮小・中学校にて愛媛大学の出前講座が開催されました。新宮小・中学校と市内の小学6年生の計11名を対象に、内村 浩美センター長が『お札の技術と新たな紙製品開発の可能性』と題して授業を行いました。
授業ではまず、お札に採用されている偽造防止技術について紹介しました。児童のみなさんには実際にお札を手に取ってその効果を確認したり、外国のお札と比較したりして、日本の技術の高さを実感していただきました。
次に、『トイレットペーパーとティッシュペーパーをそれぞれ水中で撹拌するとどうなるか?』の実験を行いました。一見すると同じ紙に思えるトイレットペーパーとティッシュペーパーですが、トイレットペーパーは水中でほぐれてバラバラになり、ティッシュペーパーはほぐれない様子に児童のみなさんは驚いていました。
また、引っ張ると伸びる紙(クレープ紙)や熱によって色が変わる紙(感熱紙)、叩いても破れない紙(合成紙)等を体感してもらい、様々な性質を持つ紙があることを学んでいただきました。
更に、紙産業イノベーションセンターで取り組んでいるセルロースナノファイバー(CNF)の研究について紹介しました。車のボディや医療用検査キットに使われる等、様々な分野への用途展開があることを説明し、紙の未来と可能性について知っていただきました。
最後に、人は皆色々なことができる可能性を秘めており、目標に向けて可能性にチャレンジしてほしいとのメッセージを送りました。
授業の様子 お札の偽造防止技術を学ぶ児童のみなさん
実験の様子 合成紙を引っ張る児童のみなさん