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11/29 新宮小・中学校の中学2年生の皆さんが来訪されました

 11月29日(火)、四国中央市立新宮小・中学校の中学2年生6名が紙産業イノベーションセンターに来訪され、秀野 晃大講師による課外授業と施設見学が行われました。

 

 授業では『PCR法とは!? 紙を溶かす酵素の遺伝子を増やして確認してみよう』と題し、新型コロナウィルスの検査方法として知られているPCR法の解説と実験を行いました。
 PCRとは『Polymerase Chain Reaction:ポリメラーゼ連鎖反応』の略称であり、酵素の一種であるポリメラーゼを用いて生物の遺伝情報を持つDNAを複製・増幅させる方法です。PCRは検体に含まれるごくわずかなDNAを、短時間で大量に増やすことができるため、細菌やウィルスの検出、DNA鑑定等に活用されています。

 

 授業の前半では、紙に含まれるセルロースを分解する酵素(セルラーゼ)について説明し、実際にセルラーゼによって紙が分解される様子を観察しました。更に、PCRを用いてセルラーゼのDNAの増幅実験を行いました。生徒の皆さんは、普段使うことがない器具に戸惑いながらも協力し合いながら実験を進めていました。

 

 後半では、増幅させたDNAの確認方法としてアガロースゲル(寒天)電気泳動について説明し、セルラーゼのDNAが増幅できているか実験を行いました。アガロースゲルへのサンプル注入に苦労しながらも、DNAの増幅が上手く行われていることが確認できると喜んでいました。
 また、センターの実験室を訪れ、紙の作製に使用するシートマシンや離解機、紙やパルプ、CNFの評価に用いる分析機器等の見学を行いました。生徒の皆さんからは紙や設備等について質問があり、大変有意義な時間となりました。

 


          授業の様子                 PCRによるDNA増幅実験の様子

 


  慎重にアガロースゲルへサンプル注入する生徒            施設見学の様子

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