9月5日~9月9日 四国CNFプラットフォーム事業「CNF製造セミナー」が開催されました!
9月5日~9月9日、CNFの製造方法や特徴の理解促進を図ることを目的に、四国CNFプラットフォーム事業「セルロースナノファイバー(CNF)製造セミナー」が当センターで開催されました。
■主催:経済産業省四国経済産業局、(一財)四国産業・技術振興センター
■後援:愛媛県産業技術研究所 紙産業技術センター
■協力:愛媛大学 社会連携推進機構 紙産業イノベーションセンター
初めに、内村センター長が「CNFの特性と用途展開の可能性」と題し、
①CNFの特性
②愛媛大学でのCNF製造法
③CNF用途展開の可能性
について事例を挙げながら説明しました。
次に、CNF作製実習として、CNF製造装置(グラインダー)の概要や制御方法を解説した後、ご参加いただいた皆様と一緒にCNFの作製を行いました。
参加された受講者に実際に操作して頂き、グラインダーの作動音やクリアランス制御を行うハンドルの手応え、CNFの流動や排出の様子等、五感を通じてCNFの製造工程を体感して頂きました。
参加者の皆様は、パルプがCNFへと変わっていく様子を、真剣に観察されていました。また、製造されたCNFを実際に手に取ってみて、感触を確認して頂きました。処理が進むにつれて繊維の形がなくなり、次第に糊のようにドロッとした状態に変わる様子を目の当たりにされて、大変驚かれていました。
また、CNFの製造・利用と並んで重要なCNFの「分析」について、電子顕微鏡やマイクロスコープを使用したCNF、パルプ繊維の観察や、観察のための前処理(溶媒置換、凍結乾燥)を体験していただきました。
電子顕微鏡による観察では、CNFの大きさや形状を注意深く観察しながら、観察のポイントやCNF処理状態との関係等について質問を頂きました。
そして、観察に際しては、溶媒置換や凍結乾燥等の前処理方法が、CNFの状態、ひいては観察結果に大きな影響を与えることを知り、驚かれる方も多くいらっしゃいました。
製造・分析のいずれの会場においても、操作やCNFの取り扱い等について質問が相次いだ他、世界や日本におけるCNFの研究状況、CNFの取り扱いや加工、最新の分析手法に関してなど、幅広い分野において質問が飛び交いました。