7/1 新宮小・中学校で潟岡 陽特定研究員が出張講義を行いました。
令和7年7月1日(火)、四国中央市立新宮小・中学校で愛媛大学紙産業イノベーションセンターの出前講座が開催されました。新宮小・中学校の中学1年生9名を対象に、潟岡 陽特定研究員が『プラスチックってどんなもの?』と題して授業を行いました。
私たちの身の回りでは、飲食店のストロー等のように、プラスチック素材から紙素材への代替が進んでいます。紙素材の原料となる木は、伐採しても再度育てることができ、環境に優しい「循環資源」と呼ばれています。一方で、代替が進んでいる、プラスチックはどのようなものなのか、その特徴を紹介することを目的に授業が始まりました。
私たちの生活には、日用品から電子製品や乗り物、医療分野等にまでプラスチックが使用されています。様々な製品があるように、プラスチックにも様々な種類があることを紹介し、大きく分けて、熱可塑性プラスチック(熱が加わると軟らかくなり、冷えると固まり、固まった後に再度熱が加わると再び柔らかくなる)と熱硬化性プラスチック(熱が加わると固まり、冷えても軟らかくはならない)の2種類に分類されることを伝えました。
プラスチックは、モノマー(エチレン等)と呼ばれる小さな分子が結合し、ポリマー(ポリエチレン等)と呼ばれる大きな分子となることで形成され、モノマーの種類や数等により、ポリマー(プラスチック)の性能も異なることをサンプルを用いて説明しました。生徒の皆様は、同じ成分でも異なる様子を見せるプラスチックを不思議そうな様子で見ていました。
また、モノマーは一つの物質だけでできている場合と、複数の物質が影響し合ってできている場合があります。複数の物質が組み合わさることで、より性能の良いプラスチックを作ることが可能です。例えば、ウレタンは複数の物質から構成されるモノマーの一つです。授業では、このウレタンの構造を変化させることで、軟らかさの異なるウレタンフォームを合成する実験も行いました。皆様、薬品の扱いに注意を払いながら実験を進め、同じモノマー(ウレタン)でも異なる性能を持つことに驚きの表情を見せていました。
次に、プラスチックの成形方法について説明しました。ペットボトルを例に、キャップやラベル、ボトル本体など、用途や形状に応じてさまざまな製造方法があることを伝え、今回は、「真空成型」という手法を用いて、オリジナルのプラスチックカップを作成しました。各々、自分がデザインして作成したカップに目を輝かせ、友人達と楽しんで作業を進めていました。
最後に、プラスチックは私たちの生活を支える便利な素材である一方で、海洋汚染などの環境問題もあることを紹介しました。ただし、「リデュース」「リユース」「リサイクル」の3Rの取り組みにより、適切に扱うことで環境問題に対処できることも伝えました。また、授業で学んだように、プラスチックにはさまざまな種類があるため、ゴミの分別をしっかり行うことがリサイクルを促進し、環境保護につながることも伝えました。

授業の様子 サンプル比較の様子

ウレタンフォームの合成実験 カップ作製の様子
