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6/24 新宮小・中学校で深堀 秀史准教授が出張講義を行いました

 令和7年6月24日(火)、四国中央市立新宮小・中学校で愛媛大学紙産業イノベーションセンターの出前講座が開催されました。新宮小・中学校の中学3年生7名を対象に、深堀 秀史准教授が『働く紙作りにチャレンジしよう!』と題して授業を行いました。

 紙製品は「Write:書く」「Wrap:包む」「Wipe:拭く」など、さまざまな役割を持っており、私たちの日常生活で広く使われています。

 授業では、まず紙がどのように作られるのかとその構造について説明しました。
 紙は主に木材の細胞(繊維)を積み重ねてできています。実際に木材組織の拡大図やサンプルを観察してもらい、木材が何本もの細長い細胞から構成されていることを確認しました。また、細胞を木材から取り出す(バラバラにする)方法について学びました。細胞を取り出すには、木材を粉砕して取り出す「機械的処理」と、薬品で煮ることで取り出す「化学的処理」の方法があることを伝えました。実際にミツマタの木片を使って紙ができる様子も見ていただき、肉眼では見えない細胞の形や、紙の作り方に興味をもってもらいました。

 次に、トイレットペーパーとティッシュペーパーを水の中でかき混ぜる実験を行いました。結果、トイレットペーパーはバラバラになる一方でティッシュペーパーはならず、ほとんど同じ見た目や構造でも、機能によって性質に違いが出ることに生徒の皆さまは驚いていました。その他の機能紙として、感圧紙(カーボン紙)によって、文字が転写される仕組みについても紹介し、紙(製品)は使い方に応じて、様々な機能を与えられることを説明しました。

 実際に、紙に機能を付ける実験も行い、ミツマタの木片を用いてそのまま抄造した紙は水の中でバラバラになりますが、原料の中に薬品(湿潤紙力増強剤)を混ぜると、バラバラにならない紙が作製できることを実演しました。また、着色料と乳脂肪分を混ぜた液を絵の具のようにして、ろ紙に絵をかいてもらうことで、吸水性の高いろ紙でも、絵を描いた部分は水をはじく機能を付けることができました。

 授業では、身近なものに、様々な科学技術が詰められており、紙に関してもアイデアと工夫次第で大きな可能性を秘めている材料であることを伝えました。

 

           授業の様子                        ミツマタを使った抄造の様子

 

         感圧紙の原理説明の様子                   ろ紙への撥水効果付与の様子

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