6/9 新宮小・中学校で内村 浩美センター長が出張講義を行いました
令和7年6月9日(月)、四国中央市立新宮小・中学校で愛媛大学紙産業イノベーションセンターの出前講座が開催されました。新宮小・中学校の小学6年生10名と、市内の小学4~6年生8名の合計19名を対象に、内村 浩美センター長が『お札の技術と新たな紙製品開発の可能性』と題して授業を行いました。
授業では、まず、紙(製品)の紹介のため、一例として、令和6年7月3日に改刷された紙幣(お札)について紹介しました。お札には、今回の改刷で新たに施された3Dホログラムや、より高精細なすき入れ等の目で見て分かるものの他、凹版印刷の活用によるザラザラとした触感等の触れて分かるものなど、様々な偽造防止技術が施されています。
また、紙幣の他にも、レシートや電子機器の基盤、車のエンジンなどにも紙は使われており、紙は私たちの身の回りで色々な使い方がされていることを説明しました。
次に、紙製品の機能の違いを体験してもらうために、トイレットペーパーとティッシュペーパーを水中でかき混ぜる実験を行いました。児童の皆様は、トイレットペーパーが水中でバラバラになるのに対し、ティッシュペーパーはあまり崩れない様子を興味深く観察しており、見た目や成分がほどんど同じものでも、機能を付与することで異なる使い方ができることを学んでもらいました。
この他にも、引っ張ると伸びるクレープ紙や、強く叩いたり濡らしても破れない合成紙、触れると色が変化するサーモクロミック紙などを紹介し、紙の新しい使い方や機能を考えることで、新たな紙製品が開発できることを説明しました。
更に、紙産業イノベーションセンターで取り組んでいるセルロースナノファイバー(CNF)の研究について紹介しました。CNFの持つ機能を活用することで、レースカーのボディ、患者自身がその時・その場で使用できる医療診断用ペーパーデバイス、ボールペンで書いた文字が筆記直後は消しゴムで消せるものの一定時間が経過すると消えなくなる機能紙などが作製でき、紙(製品)が新しい分野で活躍できる素材であることを紹介しました。
授業の最後には、紙は様々な可能性を秘めた素材であることを改めて伝え、皆様も様々なことに目標と情熱をもって、あきらめずに可能性にチャレンジしてほしいとメッセージを送りました。

授業の様子 偽造防止技術を学ぶ児童 実験の様子
