8月6日、7日 社会共創学部のオープンキャンパスが開催されました!
8月6日、7日、松山市の城北キャンパスにて、2016年4月に新設される社会共創学部のオープンキャンパスが開催されました。
・愛媛大学オープンキャンパス記事
https://www.ehime-u.ac.jp/admission/opencampus/opencampus.html
社会共創学部は、地域の方々と連携しながら地域の抱える課題を解決することのできる人材を育成し、地域社会に貢献することを目的に設置される新しい学部です。私達も、「産業イノベーション学科・紙産業コース」としてコースを新設します。私達の念願だった学部コースの設置で、2016年4月に記念すべき第1期生を迎える予定です!
・社会共創学部ホームページ
https://www.cri.ehime-u.ac.jp/
午前は、学部の理念や各学科の特徴を紹介する全体ガイダンスの後、それぞれの学科に分かれて模擬授業を行いました。全体ガイダンスで、四国中央市から紙産業イノベーションセンターに派遣して頂いている宮崎修 地域連携・研究支援室長より、四国中央市の一行政職員として新学部にかける期待について熱く語って頂きました。
続く模擬講義では、「紙の機能と紙製品の拡がり」と題し、内村教授が私達の身の周りにある紙製品を取り上げて、その機能や仕組みについて解説するとともに、紙の将来性について紹介しました。
内村教授の模擬授業では、トイレットペーパーとティッシュペーパーを実際に水に浸けてかき回し、同じパルプを使っても処理の仕方により水中でのほぐれやすさが異なることを実演しました。紙は、使う場所や用途によって要求される機能が異なります。例えば、お札は、何度洗濯されてもバラバラにならないように丈夫に設計されています。授業では、お札も(!)実際に水に浸けて解説しました。高校生は驚きながらも、実際に目で見て、それぞれの紙が持つ機能について理解を深めた様子でした。
また、最近の研究動向を絡めて、大学での研究開発の取り組みや紙の様々な可能性について話したときの高校生達のキラキラした目がとても印象的でした。
午後からは、実験体験として「紙漉き体験コーナー」を準備し、ご来場いただいた高校生やご父兄の方に紙ができる様子を体験してもらいました。紙すき体験コーナーでは、温度によって色が変わる「サーモクロミック繊維」を使用して、葉書サイズの紙を一緒に抄きました。
サーモクロミック繊維は、手で触るなど温度が35-40℃より高くなると色が変化します。
紙を抄いた高校生からは、「うわ~、色が変わった!!」「え、何で!?」「おもしろーい!!」
と驚きの声が上がっていました。ええ、狙いどおりです(笑)。
また、紙つながりで、国立印刷局 岡山工場にも展示ブースを出展して頂きました。こちらでは、最も高価な紙である紙幣の製造工程や偽造防止技術の紹介に加えて、「1億円の重さ体験コーナー」をご準備いただき、お札と同じ紙で束ねられた1億円分を来場者に持ち上げていただきました。
1億円の重さを体験できる機会はなかなかないためか、多くの高校生がお札と一緒に写真に収まっていました。ちなみに、重さで言うと1億円は約10 kgです。これくらいなら、抱えて逃げられる!?
はるばる松山までお越しいただきました国立印刷局 岡山工場の皆さま、誠にありがとうございました!
初の開催となった社会共創学部のオープンキャンパスですが、2日間で当初の予想を大幅に上回る700名以上の高校生に参加して頂きました。来場してくれた高校生の皆さん、ありがとうございました。ぜひ、社会共創学部に来てください(笑)!
去る8月28日、社会共創学部の設置を申請していた文部科学省より、正式に設置の認可がおりました。愛媛大学の理念である「地域にあって輝く大学」を体現し、地域のお役に立てる大学を目指して、これからも教職員一同、頑張ります!!
(参考資料)
・社会共創学部ホームページ
https://www.cri.ehime-u.ac.jp/
・愛媛大学オープンキャンパス記事
https://www.ehime-u.ac.jp/admission/opencampus/opencampus.html