11/28 紙産業イノベーションセンター開設10周年記念シンポジウムを開催しました
2023年11月28日(火)、紙産業イノベーションセンター開設10周年記念シンポジウムを開催しました。
紙産業イノベーションセンターは、2014年4月1日に全国の大学で初めて誕生した紙産業に特化した研究拠点であり、2024年をもちまして満10年となります。
この度、本センターが10周年を迎えるにあたり、センターの設立・発展にご尽力いただいた地域ステークホルダーの皆様に向けて、これまでのご支援やご協力に対する感謝とセンターの活動方針や取組み、研究成果をお伝えすることを目的にシンポジウムを開催しました。
シンポジウムには約200名、懇親会には約110名の方々にご参加いただき、大変盛況なシンポジウムとなりました。
【開催日時】令和5年11月28日(火)
シンポジウム:13時30分から17時00分 懇親会:17時30分から19時00分
【開催場所】ホテル グランフォーレ
■基調講演
「植物資源を基盤とする循環型社会の構築~再生産可能な生物資源の基礎研究と先端ナノテクノロジーへのチャレンジ~」
東京大学 特別教授 磯貝 明 氏
バイオマス資源である木質材料からセルロースナノファイバー(CNF)を調製する各種製造技術とその特徴、並びに、CNFを用いた実用化の開発事例を報告いただくとともに、新産業の創成について解説していただきました。
■活動報告・メンバー紹介
「紙産業イノベーションセンターにおける研究・教育活動~映像で見る紙産業ICの10年+α~」
愛媛大学 紙産業イノベーションセンター センター長 内村 浩美
大学院「紙産業特別コース」の創設から紙産業イノベーションセンターの開設、社会共創学部の設置、新棟の建設等、これまでの活動について映像とともに振り返りました。その後、これまでセンターで実施してきた研究・教育活動について報告しました。
活動報告の後には、現在の紙産業イノベーションセンターのメンバーを紹介しました。
紙産業イノベーションセンターでは、
教員(兼任含む):11名
事務員 : 3名
院生・学部生 :15名
共同研究員 : 5名
の総勢34名で活動を行っています。
■講演
「柑橘果皮セルロースナノファイバーの特性と用途開発」
愛媛大学 紙産業イノベーションセンター 講師 秀野 晃大
産業廃棄物の柑橘果実搾汁残渣(柑橘果皮)を有効活用する研究に取り組んでおり、原料特性の解明やセルロースナノファイバー(CNF)調製技術の開発、柑橘果皮CNFの有する機能性の発見、その機能性を活かしたハンドジェルの 試作について報告すると共に、それらの知見を踏まえて、共同研究先の企業が開発した化粧品や飲料の社会実装事例について紹介しました。