11/25 第10回アジアバイオマス科学会議にて秀野 晃大講師が 『Excellent Paper Award for Poster Presentation』を受賞しました
11月25日(金)、タイ王国のパンヤピワット経営大学でThe 10th Asian Conference on Biomass Science(ACBS2022/第10回アジアバイオマス科学会議)が開催され、秀野 晃大講師が『Excellent Paper Award for Poster Presentation』を受賞しました。
会議にはオンライン形式で出席し、『Making and characterizing paper mulch from Miscanthus×giganteus (ジャイアントミスカンサスを原料にした紙マルチの作製とその特性)』と題して研究成果を発表しました。
農業用プラスチックマルチの代替品として、ジャイアントミスカンサス*を原料として、ラボスケールでパルプと手抄きシートを試作し、各種条件を決めた後、パイロットスケールで蒸解(パルプ製造)を行い、そこから抄紙機を用いて連続的に紙製マルチの巻取りを製作しました。
本研究で得られた手抄きシートは、レタスのポット栽培試験において、プラスチックマルチより高い生育効果を示しました。現在、巻取りを用いた栽培試験が圃場で行われています。
本研究により、二酸化炭素排出量やプラスチック削減に対する貢献が期待されます。
ポスターセッションには9の大学や研究機関が参加しており、本賞はタイや日本、インドネシア等からの参加者(総勢79名)の投票により選ばれた上位2つの発表に授与されました。
*ジャイアントミスカンサスは、ススキとオギの自然交雑した雑種で、低温環境下でも光合成能が高く、高バイオマス生産能を有する優れた資源作物として注目されています。