秀野 晃大講師が『日本エネルギー学会 進歩賞』を受賞しました
秀野 晃大講師が『日本エネルギー学会 進歩賞』を受賞しました。この賞は、エネルギーに関する学術分野において優秀な研究や業績を挙げた研究者に贈られる賞です。これまでにエネルギーに関する技術分野で独創的な成果を挙げた個人や団体が表彰されており、最近ではバイオマスの総合的な利用に関する技術等、エネルギーを含む幅広い分野も対象になっています。表彰式は、2024年2月29日(木)に東京都千代田区の学士会館で執り行われました。
受賞名 | 2023年度 日本エネルギー学会 進歩賞(学術部門) |
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受賞者 | 愛媛大学紙産業イノベーションセンター 講師 秀野 晃大 |
業績 | 草本系バイオマス等からの環境調和型バイオ燃料・バイオナノ材料創成・プロセスの研究開発 |
秀野講師は、これまで、稲わらやススキなどの草本系バイオマスから高効率バイオエタノールを生産するため、消費エネルギーの少ない環境調和型変換プロセスを提案し、実証してきました。また、食品加工残渣等の廃棄物系バイオマスからセルロースナノファイバー(CNF)という高機能ナノ繊維を製造する技術を開発すると共に、それらCNF特有の乳化能や熱分解特性などを明らかにし、新規の食品類や化粧品類の応用例を提案しています。特に、柑橘果皮CNFについては、唯一”学”の立場から実用化、製品化に関わっています。
これらの業績が、農業・食品分野等のゼロエミッション化と新産業の創出を通じて、持続可能なカーボンニュートラル社会の構築に大きく貢献するものとして、表彰されました。